<担当者 受講後の感想>
ファーブル昆虫記を読んで昆虫学者に憧れた少年が、新発見を論文発表するまでの物語です。
サバクトビバッタの専門家である前野さん。
日本ではバッタの被害が殆ど無いため、研究の調査機会がほぼありません。
そこでバッタの被害が深刻なアフリカはモーリタニアに目を向け調査に入りました。
アフリカの砂漠地帯での調査はとにかく過酷なのですが、前野さんの明るさと前向きな姿勢で困難も笑いに変えながら、調査と研究は続いていきます
(ここのエピソードトークに何度も声をあげて笑ってしまいました)。
33歳の無収入の時期があったり、アフリカでの再調査を控えた中でコロナに直面するなどさらに困難は続きましたが、なんと再渡航でサバクトビバッタに関する新発見をすることになるのです。
サバクトビバッタの研究者として、生活に困ることが多かったと語った前野さん。それでも好きな事を続けてこれた理由。
「これで食べていくんだ」という職業に出会えたとしても、それが必ずしも「とても必要とされている」わけではありません。「やりたいことで食べていく」ために前野さんが実践したこと、それは「就職先を自分でつくる」ことでした。彼は発信を続け、研究者としての「正確な文章」とエンターテイメントを忘れない「工夫した表現」を用いて唯一無二の情報発信を行ってきました。国民に自分の存在を認識させ、日本という国に「バッタといえば前野、前野といえばバッタ」と認めさせたのです。
サバクトビバッタの幼虫についてはまだ解明されていない点も多く、
今後も前野さんの研究は続いていきます。
<受講者の声>
●現地の様子や研究の状況など、より分かりやすく理解が深まるようであっという間でした。
●とても楽しかったです。子供向けのトークイベントもやってください。
●前野先生のお話は何度かお聞きしているのですが、毎回少しずつスライドがバージョンアップしていて新たな学びがあります。何度聞いてもクスッと笑ってしまうトーク力にも脱帽です。
●本を読んだだけでは分からなかった様子が、ご本人からのご説明や動画によって鮮明に理解できて大変うれしく思いました。
●ユーモアあふれる語り口によって、日本人にはなかなかピンと来ないアフリカのバッタの研究を広めようとしている情熱的かつ真摯で誠実な姿勢に、心から経緯を表しています。前野さんの活動活躍が、一人でも多くの人に伝わりますよう。これからも頑張ってください!
●実際のバッタやアフリカを動画で見られてとても楽しい時間を過ごせました。単身でアフリカにわたる勇気は本当にすごいと思います!またお話を伺いたいです。
●研究者であるのにこんなに面白い文章を書く方がいる!と、先生の著作は子ども達にずっと勧めてきていました。
<前野ウルド浩太郎さん情報>
今後各地でリアルイベントも開催されるそうです。
是非ご参加ください。
8/17 紀伊國屋書店広島店
8/19 LOFT9 Shibuya
9/6 Loft PlusOne West
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