<日時>
2024年5月29日(水) 20:00-21:30
<テーマ>
「55歳からのセカンドキャリア講座」
<講師>
田原 祐子さん
<受講後の感想>
本講座では「2023 コンサルタント・オブ・ザイヤー」を受賞された田原祐子先生の著書「#55歳からのリアルな働き方」の内容をわかりやすく解説していただきました。
本書は、人材と組織の潜在能力を最大化し、成長の喜びを支えることを目的に執筆されました。その中で、多くの人がセカンドキャリアや役職定年後の準備が不足している現状に焦点を当てています。
●「経験知」の重要性
ビジネスの現場で得た「経験知」、その経験則に基づくノウハウ、仕事を重ねる中で身につけたスキルといった、言語化されていない主観的なナレッジである「暗黙知」はとても重要な資産です。
年齢を重ねるにつれて「記憶力」は衰えたとしても、その「経験知による判断力」は年齢とともに向上するといわれており、AIでも代替できないこのスキルは驚くほど多くのシーンで必要とされています。
●経験知の見える化とキャリア戦略
まずは自己分析を行う必要があります。子どもの頃から「自分の可能性」を環境に左右されている中、自分でも気づいていない才能や可能性は多くあり、それを導き出します。
「私の職種は潰しが効かないから」、「特筆すべき知識、スキルがないから」であきらめず、蓄積した経験知を棚卸しましょう。
セカンドキャリアでナレッジワーカー(知識労働者)として収入を得ていくための4つのステップはこちらです。
①経験知を見える化し、分解
・「知識 ※自身の経験を通じた知識=ナレッジ」
・「スキル ※多角的な視点でサービスを捉えお客様にあったサービスを見極める判断力」
・「コンピテンシー ※その人の行動特性、人間性(人脈、コミュニティ)」
②キャリア戦略
③収入戦略
④出口戦略
講座では①~④のステップを演習しましたが、是非本書をご覧ください。
個々の経験を無形資産として生かし、新たな成長と成功を祈っています。
<受講者の皆様の声>
●自分が当たり前と思っていて大したことではないと自覚していることが経験知として活かせることがとてもよくわかりました。改めて自分自身を見つめ直し自信過剰にも卑下するのでもなく客観的に棚卸ししたいと思いました。
●私自身が今年2月に56歳になったこともあり、まさにストライクゾーンの講演だったと感じています。
<参考図書>
「55歳からのリアルな働き方(かんき出版)」
「LIFE SHIFT(東洋経済新報社)」
「プロティアンキャリア(日経BP)」
「『経験値』を伝える技術(ダイヤモンド社)」
「AI時代のキャリア戦略(中央経済社 )」
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