連続講座第五回は「相手の心と記憶に残る話をしよう」がテーマ。
今回も演習がたくさん出てきましたが、
瞬発力が重視、できていなくても言語化が大事。あまり深く考えすぎず「言葉の遊び」として楽しんでやってみました。
①表現のテクニック:その1
「ユニークな話のタイトルを考える 〇〇と〇〇」
②表現のテクニック:その2
「40字にまとめる」
③表現のテクニック:その3
「リズム感のある言葉」
ここに、あるウクライナの民話があります。
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小さい 白い にわとりが、みんなに むかって いいました。
「この むぎ、だれが まきますか。」
ぶたは「いやだ。」といいました。
ねこも「いやだ。」といいました。
いぬも「いやだ。」と いいました。
小さい 白い にわとりは、ひとりで むぎを まきました。
小さい 白い にわとりが、みんなに むかって いいました。
「この むぎ、だれが かりますか。」
ぶたは「いやだ。」と いいました。
ねこも「いやだ。」と いいました。
いぬも「いやだ。」と いいました。
小さい 白い にわとりは、ひとりで むぎを かりました。
小さい 白い にわとりが、みんなに むかって いいました。
「だれが、こなに ひきますか。」
ぶたは「いやだ。」と いいました。
ねこも「いやだ。」と いいました。
いぬも「いやだ。」と いいました。
小さい 白い にわとりは、ひとりで こなに ひきました。
小さい 白い にわとりが、みんなに むかって いいました。
「だれが、パンを やきますか。」
ぶたは「いやだ。」と いいました。
ねこも「いやだ。」と いいました。
いぬも「いやだ。」と いいました。
小さい 白い にわとりは、ひとりで パンを やきました。
小さい 白い にわとりが、みんなに むかって いいました。
「このパン、だれが たべますか。」
ぶたは「たべる。」と いいました。
ねこも「たべる。」と いいました。
いぬも「たべる。」と いいました。
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小学校の教科書などで出てくるこちらのお話。
今回はこのお話を意味を考えるのではなく、
注目して欲しいのはリズム感です。
●リズムの秘密1:韻を踏む
「上手い文章」とよばれている文章にはリズム感があります。
文章の頭や文章の最後が「韻」を踏んで揃っているんです。
・頭韻(頭を揃える)
「何を言ってるんだ!何もわかっていないくせに!」
※より強いことばなる
・脚韻(最後を揃える)
「見ざる。聞かざる。言わざる。」
※広告のコピーなどでもよくありますが、読みにくくしながら、味わいをつけて、これはどういうことか考えてもらいながら読んでもらうこともすごく大事。リズムが良すぎると内容が頭に残らないこともあるからです。
●リズムの秘密2「くりかえす」
繰り返すことにより文章が音楽性を帯びてきます。
リズム感のある文章とは、相手に理解させるのではなく、相手を踊らせる「ビートメイキングな文章」です。
「怒った。声をふるわせて、怒った。」
「富士山だ。頂きにいくほど白い。冬の富士山だ。」
「ドキドキしてる。昨日からずっと、ドキドキしてる。」
※デートの日の朝
人の記憶に残る言葉は
・短くて
・意表をついていて
・リズム感のある文章
※リズム感をどこかで崩す文章を考える工夫をこらすとさらにGOOD!
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第5回も充実した内容でございました。
普段ロジカルな話し方を求められるシーンが多い中、人間味のある言葉を考える、発することができる機会って、そんなにないのではないでしょうか。とても楽しかったです。
受講者の皆様からは、ご自身の成長を感じられているという言葉もいただき、この講座を残り少ないことを惜しむ声もありました。
<受講者の声>
●是非ひきた先生の講座をまたやってください。
●目からうろこが落ちました。何か書いたり伝えたりするとき、いつも「言いたいことファースト」「伝えたいことファースト」で内容を考えていましたけれど、先生から肯定していただけて楽しく面白く感じました。やはり大事なのは、口で伝えるのがすごく大事なんですね。
●リアルタイムで参加すると双方向で楽しい授業だと思います。
●共感して、手を叩いて、高め合える場。あと一回なのが寂しいくらいです。全肯定で言葉の安全地帯のような時間をいつもありがとうございます!
●「唯一無二のご講義」ありがとうございます。
私はひとりですが、ここには、同じような志をもつみんながいる。リズム感のある言葉で、周りに気持ちよく踊ってもらい、心に残る表現者になりたいです。あと1回で、この講義が終わってしまうのはなんだかもったいないなあ。
●本日もありがとうございました。今回はより語彙力・創造力の要るワークで、難しかったですがとても勉強になりました。
●この講座のワークは、気負いなく直ぐに実践できるものばかりでありがたいです。
●自分の気持ちを的確に、その場面に合わせて言語化出来ると、日々のコミュニケーションから変わります。そして、それが日常の笑顔に繋がる気が致します。毎回、スキルだけではない、マインドから魔法をかけていただいております。
●読みやすい文章を書ける人、心に残る文章を書ける人になるためには、特別な才能が必要だと思っていました。しかし、短くて、意表をついていて、リズム感のある文章を心がけることで、表現できることが学べました。そして、学ぶだけではなく、実践できる内容でした。
●受講生の発表の良い部分、また、言葉に出来なかったけれど伝えたかった部分を掬い、認めて下さることの素晴らしさです。知らない方同士が参加する場でも「ここなら失敗しても大丈夫」と安心して発表できる場であることに感謝しております。次回も楽しみにしております。
●このような温かな皆様と共に学べる場を提供してくださることに感謝いたします。今回もわかりやすくてすぐに取り組める内容ばかりで充実した時間でした。
●最後に先生に言っていただいた言葉
正しいことを言う必要はない
ひきた先生のその言葉はお守りにします
このメッセージがひきた先生に届く事を祈っております
<ひきたよしあきさん情報>
●次回講座のご案内
いよいよ大好評だったひきたさんの連続講座も最終回となります。
8月4 日(日)10:00~11:30
テーマは「賢人たちの声を聞こう」
※近日中に申込ページを開設予定です。
●7月17日にひきたさんの新刊が出ます。
「あなたを全力で肯定する言葉 辰巳出版」
様々な人から寄せられた赤裸々な悩みに答えた本です。是非最寄りの書店でお求めください!!!
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